鏡を見ると「あ!またニキビができてる!」と、悲鳴を上げてしまうことありませんか?
一生懸命下地を塗った顔にポツンとニキビができているとがっかりしますよね。そんなあなたは、もしかすると敏感肌かもしれません。
敏感肌は刺激に弱く、少しの環境変化でニキビができてしまったりします。
「前髪を伸ばしただけなのにニキビができた」「石鹸を変えたら肌が真っ赤に!」という経験があるのなら、まず敏感肌と思っていいでしょう。敏感肌は厄介な体質ですが、どうにもならないものでは決してありません。ケア次第では状態を回復させることは可能です。
そこで、諦めないで「ゆでたまごみたいにきれい!」な美肌のための第1歩を踏み出してみませんか?
敏感肌ってどんな状態?

敏感肌という言葉から肌が敏感なんだろうなということはなんとなくわかりますよね。でも敏感肌のお肌の状態はどうなっているのかわかりますか?
敏感肌にはタイプの違うものがあり、それぞれ症状が少し違っていたりします。自分の肌はどうなのか、理解しておきたいですね。
皮膚炎を発症している敏感肌
一定以上の刺激やアレルギー物質に触れるなどした場合に炎症を発症するという、体質的な問題で敏感肌になっていることがあります。
金属や化学物質、圧迫などの刺激や一部アレルゲンなどが接触した場合にはしょっちゅう炎症を起こしてしまうことになります。
そうなると肌バリアの機能や角質層の保湿能力などが低下してしまい、ますます敏感肌が進行するという負のスパイラル状態に陥りがちです。この症状の場合、皮膚科の専門医での治療を優先すべきでしょう。
自分の体質を理解することで、危険物との接触を避けることができるようになれば、炎症も減ってお肌の状態を落ち着けることができます。
水分不足で角質層がむき出しになっている敏感肌
お肌の表面近くは角質層があり、その上に皮脂などによる肌バリアがあって、その両方で内部を守っています。この角質層はセラミドを含んだ構造となっていて、通常は高い保湿力で豊富な水分を抱え込んでいます。
ところが、このバランスが崩れて角質層の水分が失われると、肌バリアの機能も衰え、お肌の表面部分が崩れてしまい、表皮がどんどん剥がれていきます。やがてターンオーバーによる再生が追いつかなくなってしまうのです。
そうなるとお肌の角質層のほとんどが剥がれて薄くなり、深い層がむき出しに近い状態になります。これによって内部が刺激され敏感肌状態になってしまいます。
つまり、なんらかの影響で水分を失ったために敏感肌になった状態と言えます。
ホルモンバランスが崩れて起きる敏感肌
お肌の状態を整えるのは女性ホルモンのエストロゲンの影響が大きいとされています。
そのため、なんらかの影響でエストロゲン分泌が滞ったり、女性ホルモン全体のバランスが崩れたりすると、たちまちお肌が荒れてしまいます。
そんな状態が続くと、お肌がどんどん劣化して敏感肌になることがあります。
女性ホルモンのバランスは排卵を中心とした周期で整えられているのですが、妊娠出産や、ストレス、食事の影響などでこのバランスが崩れることがあります。この場合女性ホルモンのバランスを整える必要があります。
肌を守る機能がないのでニキビになりやすい

敏感肌の特徴は、肌バリア機能の劣化です。人の身体の機能として、肌を守る肌バリアが働かなくなると、たちまちお肌の保湿能力が低下します。
お肌から水分が失われると、細胞同士の繋がりが希薄になり、肌は少しの刺激でも崩れてしまうのです。そうなると崩れた部分にニキビの元となるアクネ菌が入り込み、ニキビができてしまいます。
つまりニキビを封じるには、肌バリアの機能を回復させる必要があるのです。それには肌への刺激を避け、保湿能力を高めなければなりません。
敏感肌をニキビから守るスキンケア

「理屈はいいから具体的なスキンケアのやり方を知りたい!」
と思っているあなたのために、敏感肌にぴったりの自宅ケアのやり方を説明させていただきます。
毎日のお手入れと共に、お化粧品などもふさわしいものを使うようにするようにしましょう。
化粧品を刺激の少ないものにする
敏感肌は至る肌荒れの最初のステップが刺激の強い化粧品だったという場合はとても多いのです。
化粧品はアレルゲン物質を避け、刺激の少ないナチュラルなものを選んでください。具体的には脂やアルコールを多く含んだものを避けましょう。
クレンジングはクリームタイプを選ぼう
毎日お化粧を落とすクレンジングは、敏感肌にとってその命運を握るキーアイテムと言っていいでしょう。
刺激の少ないクリームタイプを使い、完全に洗い流しましょう。クレンジングの刺激が怖いからと使わないと今度は化粧品の成分がお肌を痛めつけてしまいます。クレンジングはきちんと落とせて、肌に優しいものを選んでください。
洗顔での刺激を極力抑える
洗顔自体もお肌には大きな負担です。冷水や熱いお湯などは決して使わないようにしましょう。洗顔にはぬるま湯を使ってください。
また、タオルの刺激というものは決してバカにできません。ゴシゴシ顔をこするようなことはしないで、やさしく押し付けるように水分を取り除きましょう。
肌にやさしく浸透力の高い保湿スキンケアクリームを使う
敏感肌だと化粧水が染みて痛かったり、クリームで炎症を起こしたりしてしまいます。しかし保湿は絶対に必要です。
そこで浸透力の高いスキンケア用品を使いましょう。ジェルタイプの化粧水と保湿クリームでお肌を守り、保湿力アップを目指します。
まとめ

敏感肌は常にお肌に問題を抱えています。
「痛いと思ったら腫れてる」「いつの間にかニキビが増えてる!」
などの問題が起こるたび、鏡を見て憂鬱になってしまいますよね。でも、敏感肌にふさわしいケアを続けることで、ニキビのできない健康な肌力を回復することができます。
友達から「最近若々しくなったのはどうして?」と不思議がられるようなぷるんとしたニキビのない肌をぜひ手に入れてください。